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2013年10月31日【不動産投資の今!◆注目のキーワード~都心回帰する大学~◆】
◆注目のキーワード~都心回帰する大学~◆
1970年代から90年代にかけて,郊外型キャンパスを開設した大学の間で,2000年以降,都市部に回帰する動きが活発になっています。特に、東京23区では、キャンパス移転が多発している現状です。今や、全国の大学生の約20%が東京23区のキャンパスに通学している状況です。なぜ?キャンパスの都心回帰が進んでいるのでしょうか?
大学生数の増減率推移(東京23区、東京圏、全国)
★☆★☆★☆★☆★≪規制緩和≫★☆★☆★☆★☆★☆
昭和34年に大都市圏の一極集中を避けるために制定された工場等制限法が、規制緩和によって2002年に廃止されました。今までは、1000㎡以上の土地に建物を建てる事ができませんでした。長引く不況の影響で企業等からまとまった土地が入手しやすくなっていることで、23区内の土地の購入がしやすくなりキャンパス移転が加速したと考えられます。
また、大規模商業施設や大規模オフィスビルの建築も都心に集中する事で、都心と郊外の魅力格差にもつながっております。大学生は、楽しいキャンパスライフを夢に見て、安定した大企業に勤めたいという希望が多いと思いますので、この動きは今後も加速していくものと思われます。
不動産オーナーの皆様にとっては、一人暮らしの大学生は賃借人として十分ターゲットになりますので、しっかり動向を掴んでいきたいところです。
★☆★☆★☆★☆★≪大学側の経営問題≫★☆★☆★☆★☆★☆
少子高齢化が進む現在、大学側の一番の問題は学生の確保です。都心へキャンパスを移転することで学生の確保を図る目的とキャンパスの集約に伴うコスト削減効果も享受できるというメリットがあります。
1・2年は郊外、3・4年は都心というモデルを排除した結果、また、都心回帰した大学の入学希望が非常に増え、大学の経営が順調になったという好例がこうした動きを加速させました。実際に2000年以降に約40ものキャンパスが、東京23区に移転してきました。
こうした動きが加速する事のメリットとして大学を卒業し社会人になっても同じ部屋に長期間住むことが、考えられます。入居期間が伸びる事で、不動産投資家の皆様の収益性は格段に上がります。
学部学生数(東京23区)と全国に占める割合
★☆★☆★☆★☆★≪学生側のメリット≫★☆★☆★☆★☆★☆
学生側のメリットとして、都心キャンパスは就職活動がしやすいという点があげられます。文部科学省が公表した【学校調査】によると「正規の職員等でない者」と「一時的な仕事に就いた者」,「進学も就職もしていない者」を合算すると、1万6千人となり,安定的な雇用に就いていない者の卒業者に占める割合は、20.7%で,前年度より2.2ポイント低下したという現状があります。
学生側が、就職難を回避するために都心のキャンパスを選ぶ傾向が増えております。
不動産オーナーの皆様へ
大学が近くにあるというのは、入居者募集の為 非常にメリットがあります。逆を返せば、郊外型の中古ワンルームを購入して大学のキャンパスがなくなってしまったら。。。しっかり、場所を選んでいきましょう!