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2014年1月24日【不動産投資情報◆日本のインフレ目標から見える景色◆】
◆日本のインフレ目標から見える景色◆
日銀が2%の物価上昇の目標を導入した金融政策決定会合からちょうど1年が過ぎました。
そこで、この1年の経過を振り返ってみたいと思います。
先ず、物価上昇率は昨年11月に前年度対比1.2%を記録しました。
2013年1月が同対比-0.2%のデフレ状態でしたから、かなりの改善が見られたとう結果といえます。
この中で、重要なのはなぜ物価が上昇したのかという事です。
昨年、日銀は物価目標を設定すると、大幅な規制緩和を行い市場に大量の資金を供給しました。異次元緩和、黒田バズーカなどと騒がれたのは、記憶に新しいのではないでしょうか。
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さて、日銀が指標を打ち出すと企業や投資家は経済状況を予測して行動を起こしていきます。
今回日銀の打ち出した『物価目標』という指標は、とても分かり易いものであったため、市場の予測を立てやすかったことが概ね好印象で捉えられました。
まず、デフレ脱却を目指し日銀が為替市場に関与を行えば円安が進み、結果として輸入物価が上がるため物価が上がっていきます。また、大量の資金供給のある状況下で物価上昇が見込める場合、今後のさらなる上昇を期待して株や不動産といった資産を購入する人が増えていきます。
政府の発表する政策が、実体経済を動かすきっかけは人の心理的なものなのです。
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世の中がインフレ傾向になると、借金のメリットが大きくなるのをご存じですか。
例えば、10年で物価が25%上昇したとします。
1,000万円で買った商品は10年後1,250万円になっているはずです。
しかし、物価が上がる前の1,000万の時に借金をした買った人は10年後に物価が上がっていても、支払う額は1,000万から変わりませんから250万の得をしたことになるのです。
このように、物価が上昇基調にある時には資産を購入して先々の含み益を得ようとする人が増え、更なる景気上昇の流れを作り出してゆくのです。