年金受給75歳から… その2 2014年5月25日(和不動産スタッフブログ) 不動産投資のことならアフターフォローも充実の【和不動産】へ

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2014年5月25日【年金受給75歳から… その2】

こんにちは!

いつもお世話になっております。

不動産投資セミナーでおなじみ、和不動産でございます。

「年金受給75歳から・・・86歳まで生きないと元が取れない!その1」に引き続き、年金受給についての記事を紹介していきます。

 

【Ⅱ】.受給開始年齢の繰り下げはデメリットばかりではない

現在、老齢基礎年金の受給開始は原則65歳ですが、本人の選択で60歳まで早めたり、逆に70歳まで遅らせたりできます。

受給を速めた場合にはひと月ごとに0.5%減り、遅らせた場合には0.7%増えます。

老齢基礎年金(満額)の月額6万4400円を基準に計算してみると、

60歳に繰り上げた場合の毎月の受給額・・・4万5080円[30%減]

70歳に繰り下げた場合の毎月の受給額・・・9万1448円[42%増]

では、75歳まで繰り下げたらどうでしょうか。現行の0.7%増で計算すると、

75歳に繰り下げた場合の毎月の受給額・・・11万8496円[84%増]  

   65歳受給の2倍近い金額となります。

 

ここで重要なのは、年金額が増えることだけではありません。img

75歳まで繰り下げた場合に、何歳まで年金をもらえば(何歳まで生きれば)、65歳からもらい始めた場合の年金額を上回って元が取れるかという「損益分岐点」を考えなければいけません。

 

試算したFPの先生によると、

「受給開始を65歳から70歳に繰り下げた場合『81歳』いっぱいまでもらえば、65歳から受給を始めた人の年金額を上回ります。

つまり、81歳が損益分岐点になります。同様に75歳まで繰り下げた場合『86歳』損益分岐点です。」

要は75歳まで繰り下げると、86歳まで生きないと元が取れないという事です。

 



 

次は具体的な数字を見ていきましょう。

◆老齢基礎年金の満額は年間77万2800円

65歳からもらい始めると、86歳までの22年分の総受給額は1700万1600円となります。

75歳からもらい始めると、86歳までの12年分の総受給額は1706万3424円となり、65歳受給の場合を上回ることになります。

 

86歳まで長生きしなければ、繰り下げた意味はなくなるのですが、現在の男性の平均寿命は約80歳、女性は86歳です。

長生きする自信のある方はいいでしょうが、元を取る前に・・・という事も十分に考えられます。

このために現行の70歳への繰り下げ制度を利用している人もほとんどいないという事です。

老齢基礎年金を繰り下げ受給している人はわずか1.3%で、逆に60歳に繰り上げ受給している人は40.2%にものぼります。

これはなぜなのでしょうか・・・?

 

次回に続きます!

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