スタッフブログ(2022/03/09)
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2022/03/09 アメリカの利上げ
皆さんこんにちは!和不動産スタッフブログ担当です。
今回のスタッフブログでは、いよいよ上がるアメリカの金利を取り上げて日本への影響を調べてみたいと思います。
上がる上がると言われて上がらない金利は、下がる下がると言われて下がらない不動産価格を見ているようでしたが、長期にわたる低金利にようやく出口が見えているようです。
アメリカの利上げが日本に与える影響以外にも、「不動産投資に役立つ情報を聞きたい!」とお思いの方は、和不動産の不動産投資セミナーへぜひご参加ください!
■アメリカの利上げ
3月15日のFOMC(Federal Open Market Committee連邦公開市場委員会)で政策金利が0.5%となる見通しです。
FOMCとはアメリカの金融政策を決定する会合で政策金利を決定する話し合いが行われます。
先だってFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長から0.25%の切り上げのコメントがあり、大方の見方ではこのまま推移していくとみられています。
政策金利とは指標となる金利であり、アメリカの各行もこの金利に倣って金利を上げていく事が予想されています。
何故利上げに踏み切るのでしょうか。
アメリカではコロナの影響を受けて物流やエネルギーに大きな影響が出ており、インフレが進んでいます。
消費者物価指数を見てみると急激な値上がりが見てとれます。
インフレに対する対策として金利を上げていくというのが当面の事情となります。
アメリカの金利が上がると日本にはどのような影響が出るのでしょうか。
●日本への影響
日本では同様の決定を日銀金融政策決定会合にて行っています。
次回3月17日を予定しており、アメリカの利上げを受けてどうなっていくのか注目を集めています。
アメリカの金利が上がると円が弱くなっていきます。
円が弱くなるという事は輸入全般に影響が表れる訳ですが、ただでさえコロナの影響で物流コストが上がっている中で、ウクライナ情勢もありエネルギーや食糧の値上がりが相当に懸念されています。そこに追い打ちにとなって円安が進む訳ですから、日本国内の物価高も心配されますね。
●不動産市況はどうなる?
不動産市況の見方は強気も弱気も混在します。
先ず強気の見方ですが、一時的な円安が呼び水となり、国外からの投資が増えるという予測です。
長期的なデフレ下で相対的に安価に映る日本の不動産には投資余地がまだあります。
勿論経済成長の弱さ等簡単に語れる事ではないのかも知れませんが、世界的に高くなる物価指数の中相対的に安い日本は上昇余地があるとも見えます。
国外の投資が集まるにはあくまで円安が一時的なもので持ち直さなくてはいけません。長期的に円安が続いていく場合は日本への投資は鈍化していく事でしょう。
次に弱気の見方です。
もしもアメリカの利上げを受けて円安打開のため国内金利が上昇するとどうなるでしょうか。
融資金利と実質利回りの差であるイールドギャップが狭まる事が起こりますから、投資物件の収益性が衰えます。この事で個人投資家の手控えが起こり、出来高が減少する事が予想されます。取引高が減るという事は市場価格が下落する事に繋がります。
ただし、日本でもインフレが長期的に起これば賃料自体も上がっていきますからイールドギャップの縮小は緩む様になっていきます。それでも、短期的に見れば金利上昇局面でのイールドギャップは大きく損なわれる事になるのです。
>>イールドギャップについて詳しく知りたい方は、和不動産の不動産投資セミナーへ!
マンション投資への影響は小さくなく、ただでさえ低く推移している利回りをさらに圧迫する事になります。フルローンで買える状況は変わらなくても、流石に持ち出しが増えては買おうと思う人も少なくなる事でしょう。売り手市場の現状に変化が起こるかもしれません。
しかし、肝心の金利が上がるかどうかは甚だ不透明です。
円安への対策としては政策金利を上げて対抗するはずなのでしょうが、日本のインフレはまだ本格化しておらず、前回会合では利上げ傾向はありませんでした。
さらに国内金利を上げる事が円安への対策として有効なのかどうかからして疑問があります。
金利上昇が杞憂で単純に不動産価格が上昇するというケースも考えられます。
東京の不動産市況では価格の下がる兆候は今のところ見られません。むしろ体感としては好調に物件は動いており、売り手市場が相変わらず続いています。多少の弱気材料では価格の下落は起こらないのではないかなと感じます。
コロナ、ウクライナ情勢、利上げと様々な要因が蠢いていて、市況の見通しを立てる事が困難です。特にウクライナ情勢はなにが起こるか分からず、日本にどんな影響をもたらすのか不確実な事が多すぎます。
この事でむしろ円という資産を不動産に換えておく心理が働いたり、インフレに備えて融資を受けてしまうという思惑も働いていくでしょう。インフレ下に強い不動産という基本的な考えにのっとれば金利が上昇する事も容易に織り込めるのかも知れません。
不動産価格の下落という流れにはまだならないようです。今後の動きに注視していく事を続けたいと思います。
いかがでしたでしょうか。
金利が上がるとイールドギャップが取れなくなると書きましたが、イールドギャップが何なのか皆様は分かっているでしょうか。
勿論計算式はご存じだと思いますが、イールドギャップの利益はどこを見れば分かるかご存知でしょうか?
2%のイールドギャップがあるというのは2%という数字が何に掛かっているのでしょうか?
和不動産の不動産投資セミナーの中には、イールドギャップについて解説しているものもございますので、「もっと詳しく知りたい!」という方は、ぜひセミナーに参加してみてくださいね♪
今回のスタッフブログはここまで。次回もぜひご覧ください!さよなら、さよなら。