スタッフブログ(2022/04/06)
和不動産スタッフブログでは、投資に関する有益な情報をお届けします!
経済や時代の変化によって変動する不動産市況について知りたい方、
マンション投資をご検討中の方は、ぜひ本スタッフブログをご確認ください。
2022/04/06 原油も高く、穀物も高い。だからインフレなのか?
皆さんこんにちは!和不動産スタッフブログ担当です。
4月に入り食品などの生活必需品から電化製品まで、多くの商品の値上げが発表されました。
身近なモノの値上がりを感じた方は多いのではないでしょうか?
今回のスタッフブログでは、「原油も高く、穀物も高い。だからインフレなのか?」についてご紹介いたします。
また、和不動産の不動産投資セミナーでは、インフレや人口動態など今後の市場動向について詳しく解説しているものもございます。ぜひご参加ください!
■原油も高く、穀物も高い。だからインフレなのか?
世界的にエネルギー価格が上昇し、ウクライナの問題もあってインフレ傾向にある事は御承知の通りかと思います。足元の日本でも連日何々が値上がりしたとか、価格改定のお知らせなどなんとなく物の価格が上がっているのを実感しているのではないでしょうか?
為替相場では円ドルが125円をつけるなど円安が進み、輸入価格は上がる一方という事になります。
「日本でもついにインフレが起こっている。」
こんな印象を持っている人も多いのかなと思います。
なんだか、大変な事だとニュースでも騒いでおりますが、相変わらず浅学な私としては一体何が大変なのか、ピンとこないのであります。
いや、正直多くの方が実のところピンと来ていないのではないかなと思いまして、調べていこうと思う訳です。
●インフレの定義
インフレインフレと騒ぐ前にインフレとは何ぞやと言う事から始めたいと思います。
インフレというのは物価の上昇が継続する事で、貨幣価値に対して物、サービスの価値が相対的に高まり続ける事を指します。
よくインフレ率という言葉が使われますが、インフレ率の算出の基となるのが消費者物価指数です。
消費者物価指数というのは総務省統計局により実施されている家計調査の結果等に基づいて発表されています。つまり、この消費者物価指数が上昇しているとインフレ下にあると考えて良いでしょう。
消費者物価指数ではエネルギーと生鮮食品を除いて考えた数値コアCPIと数値をインフレの指標として考えます。
この理由は、エネルギー価格と生鮮食品は価格の変動要因が経済状態と貨幣価値に応じて変動するとは限らず、天候や外交関係により変動するため変動要因の傾向を見るのに不適切為除外して考える訳です。そうすると昨今で値上がりしている原油やコモディティー(穀物)は分けて考えると言う事になります。
現在、消費者物価指数は上昇していません。微増、むしろ減少と、物価は上がっていないのです。
原油も穀物も上がっている。しかし、インフレではない。
これが現在の状況という事になりそうです。
しかし、不思議ですね。円が安くなっていて輸入品は値上がりしている。企業の原材料費も確かに高騰している。それなのに何故物価が上がっていないのでしょうか。
●日本の現状はデフレに呪われている?
製造コストがかかっているのに販売価格に転嫁できないのは、値上げを消費者が受け入れないと企業が考えているためのようです。
高くすると売れない、売れないから高く出来ない、でもあらゆるコストは上がっている。企業は今こういう状態に立たされているという事ですね。
値上げに踏み切っている企業も出てきました。4月から値上げのニュースは電化製品や、物流も含み複数の企業で見られています。それでも、全体で見ればまだまだ一部であり、消費者物価指数が伸びていくのはまだまだ先の事となりそうです。
値上げをできない企業では何が起こっているのでしょうか?
値上げが出来ないのであれば販売量を増やすか、コストを下げるかという事になります。設備投資など無論、人件費をはじめとする販管費を抑える事で対応するしかありません。
そうなると給料は上がらないわ、ボーナスは出ないわと所得の冷え込みが起こり、じゃあ消費も控えようかと悪循環に繋がる訳です。
その連鎖を断ち切って値上げを敢行し、利益を分配して経済を刺激しないと好況には転じないという状態なんですね。
インフレが非常に騒がれているのは事実です。しかし、現状は未だインフレ下にあるとは呼べない状態です。勿論、今後の物価次第でインフレの可能性はある訳ですが、原油高、穀物高、だからインフレだ!は早計と言えそうですね。
いかがでしたでしょうか。
金融・経済状況は日々刻々と変化しています。外的環境や市場トレンドに注視しながら、インフレ発生時にはインフレに強い不動産で備えたいですね。
今回のスタッフブログはここまで。次回もぜひご覧ください!さよなら、さよなら。