スタッフブログ(2022/06/01)
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2022/06/01 東京の地下には谷がある?
皆さんこんにちは!株式会社和不動産スタッフブログ担当です。
今回のスタッフブログは「東京の地下には谷がある?」です。
東京の地下に大きな谷?歴史を辿りながら地盤や地震の影響について考えてみたいと思います。
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■東京の地下には谷がある?
本日のテーマは東京の地下のお話です。
産業技術総合研究所(産総研)という会社が公開しているデータに興味深いものがありましたのでご紹介させて頂きたいと思います。こちらのデータでは多数のボーリング調査の結果を基に東京の地下の地質の分布を可視化させたものを公開しております。
この図を見ると東京の地質が埋め立て地や干拓地、武蔵野台地とバラエティーに富んでいる事が分かります。
このページの機能の面白い所はボーリングにより地下深くの地層を調べる事が出来る事です。
レイヤーを変えた物をご覧下さい。
今度の画像は東京の沖積層基底を表示したものです。
沖積層 はちゅうせきそうと読みます。氷河期が終わり氷が溶けて地表が顔を出した以降に生まれた地表を指すようです。今から一万年前頃の事のようですね。
●東京の地下の谷ぞこ?
縄文時代頃では海抜が今よりも6メートルほど低かったようです。いや、表現が難しいですね。現在海抜6メートルとなっている所でようやく陸だったと言う事です。東京は大半が海の下ですね。
これは縄文海進と呼ばれ、その後の長い時間をかけて現在の海抜に落ち着いていったようです。
海だったころに砂や泥がつもり、水が引いて大地の層が出来ていったと言う事になります。
沖積層は柔らかい土質の部分が多いようなのですが、その底の部分基底部の広がりを見れば、地下の谷ぞこが分かると言う訳なのです。
このサイトで見ると江東区新砂から江戸川区平井そして葛飾区、足立区に向って沖積層基底面がかなり低く広がっている事が分かります。基底面というのは沖積層の底の部分にあたります。
これが東京の地下の谷ぞこと言う事なんですね。
●谷と地震の影響?
武蔵野台地の地盤が固いのはこのサイトを見ても確かでしたが、その他の東京も細かに見ていくと差がある事が分かります。堆積している地層が砂なのか粘土なのかでも違いがありますね。
東京の地下に大きな谷があるなんて大地のスケールの大きさには驚かされます。
さて、巨大な谷ぞこがあると一体なんだと言うのでしょうか?
当たり前ですが、現在ではその谷は埋まっていて、その上に大地があり家が建てられています。
影響は地震にあります。
地震の影響は土壌が柔らかいほど揺れが伝わりやすくなりますから、このマップで分かる沖積層の基底部が深いエリアでは揺れが大きくなるリスクがあると言う事になります。
これからの土地は高さだけではなく、その質も見ていく事が求められます。海抜が高くても土壌の質が固くなければ地震に弱いとも言えるのです。
砂の山の上に家を建てても地震に強いと言う訳ではないと言う訳ですね。リンク先では色々と見る事が出来ますので是非とも調べてみてください。
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いかがでしたでしょうか。
東京の地下に大きな谷があったとは驚きです。
このように過去の歴史を紐解きながら地盤や地震について考えていきたいものです。
今回のスタッフブログはここまで。最後までお読み頂きありがとうございました。
次回もぜひご覧ください!さよなら、さよなら。