スタッフブログ(2022/10/05)
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経済や時代の変化によって変動する不動産市況について知りたい方、
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2022/10/05 貯蓄から投資へ
皆さんこんにちは。和不動産スタッフブログ担当です。
連日の訃報に驚きを禁じ得ないですが、コロナでガラリと変わったかのような世の中。
本当はどうなんでしょうか?
どこか、人々の思い込みの中に起こる変化のような気さえします。
ミームによる社会の変容とでも言うのでしょうか。
実は激変なんてしていない社会なのに、まるで変わった事にしないといけないかのような雰囲気さえ感じています。
すぐに日常を取り戻せると期待を寄せていた頃がもう懐かしく、今では受け入れた生活を模索している毎日です。
皆うんざりしているのに忘れる事さえ許されない。
コロナ禍の本質的な問題は何なのでしょうか。
地元、池上本門寺では実に3年ぶりに「お会式」が開催されます。
10月11日~13日の3日間 日蓮聖人のご命日を法要します。
万灯(まんどう)と呼ばれる宝塔が連なり、纏を振りながら一団の練り歩く様が、この時期の風物詩となっています。
池上通りという池上駅から大森駅を繋ぐ通りを封鎖して、沢山の人出で賑わうのが例年の恒例となっていましたが、淋しいかな、規模は大分縮小して行われるようです。
それでも、開催されるだけでも大きな変化だなと嬉しく思います。
久しぶりの開催に規模が小さいとは言え、待ち望んだ人々が沢山来るのではないかなと思っています。
お会式は休日を無視するスケジュールで行われます。
日蓮聖人のご命日である13日を最終日として開催されます。
なので万灯の出る中日12日は水曜日と平日開催になりますね。
それでも、例年沢山の人が集まります。
私が子供の頃はもっともっと人も多く、大井町の方までおよそ5キロも道路を封鎖していたらしいので相当に大規模だったようです。
こんな風に少しずつでもコロナ禍の残滓が無くなってくれれば良いなと思っています。
さて、本日のテーマは、『 貯蓄から投資へ 』を取り上げてみたいと思います。
なんだか、良く聞くなと思いませんでしょうか?
実はこの話、なかなか歴史のあるエピソードでもあったのです。
■貯蓄から投資へ
最近再び耳にするようになった「貯蓄から投資へ」というスローガンが掲げられたのは2003年の事でした。
世界的に見ても貯蓄志向が強く、日本の家計にある金融資産の実に50%が貯蓄であると言われています。
アメリカでは14%に過ぎませんから如何に日本では貯蓄をする人が多いかが分かります。
そもそも何故貯蓄から投資へお金を動かす事が求められるのでしょうか?
皆、貯蓄をしていては、何が問題なのでしょうか?
●間接金融から直接金融へ
銀行にお金を預けてその銀行が資金を必要とする企業に融資する事を間接金融と呼びます。
沢山の預金がある日本では長らくこの間接金融による資金調達が企業にとっても当たり前でした。
銀行からすると預金を集めて貸し付けを行う訳ですから、融資先のリスクは慎重に評価する必要が出てきます。
この事が貸し渋りと呼ばれる現象を引き起こします。
今では適切な融資先を見いだせず、銀行の金利は超低金利が続いています。
<対して直接金融とは株式などを通じて直接企業の資金調達にお金を投資する事を指します。
個人から見れば高い利回りが期待出来、ベンチャー企業や新事業でも資金調達が可能になる側面が生まれます。
この為、アメリカでは新規産業が成長する土壌が出来ているのです。/p>
日本もこれに習い、個人の埋もれた資産を社会に還元させる事で経済の活性化を起こしたいと言うのが「貯蓄から投資へ」の意味するところなのです。
●事は2003年頃から起こっていた?
貯蓄から投資へというスローガンが生まれるのは2003年頃のようです。
この頃より金融税制の緩和、NISA、iDeCoの開始など、個人投資家に有利な投資制度が段階的に整備されてきたようです。
そんなに昔からの事だったのかと驚きますね。
しかし、2008年リーマンショックが起こりますから、世間の投資熱が思惑通りになったかと言うとそうでもなさそうです。
事実今年の家計における金融資産内訳の貯蓄高は過去最高らしいので、進んでいないと言えば実に進んでいない訳です。
なかなか根強い貯蓄志向と言えますね。
そんなわけで実に20年も前から投資を推奨している施策が進められていたのです。
良く思い返せば企業年金DCもこの頃普及していきましたし、為替証拠金取引 FXが一般的になったのもこの頃でした。
20年も推進しているのに今一歩効果を感じられない「貯蓄から投資へ」が何故再び注目されているのか?
●再燃の切っ掛けは2000万円問題?
2019年金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」が報告書という形で提出したものを金融庁が受け取らなかった事件が起りました。
時の担当大臣である麻生大臣がニュースに躍り出てたのを記憶している人も多いかと思います。
老後生活には月間5万円の支出超過が起こり30年でおよそ2000万円の不足が生じると報告書にはあった訳ですが、年金制度の破綻だと世論が騒ぐと、鎮静化のためか報告書の受け取り拒否という異例の措置が取られる事になったのです。
このメルマガをお読みの皆様からすればそんな「当然」の事で何を今さら騒ぐのかと世間とのギャップにむしろ驚くかと思いますが、年金制度を頼みにしている人が実に多いと言う事も恐ろしさと共に感じられる訳です。
必要とされる老後資金の不足が2000万円というのはむしろ楽観的な計算であり、説によっては8000万円の不足が生じるとも言われている訳です。
年金支給額が下がり、平均余命が伸びていく現代ですから、当然の結果とも言えます。
最近ではこれに足し算で世界的インフレに引っ張られる消費者物価の上昇も加わる訳ですからね。
年金だけでは不安である等というのは自明なのですが、人はそれを肯定されたくないものなのかも知れません。
そんなこんなで奇異な事件が起こってから3年。
岸田首相の口から再びこのフレーズが飛び出してきたのです。
●インフレ、コロナ、エネルギー、戦争
世界を揺るがす事変はてんこ盛りであり、日本経済に与える影響も大きなものとなっています。
経済を考えるとインフレで貨幣価値が下がっていく事が予想されるにも関わらず、大半の資産が貯蓄では、ただ指をくわえて価値が下がるのを眺めている事になります。
このお金を経済成長や、人や物に換えていけなければさらなる長期の不況に繋がってしまうと考えられています。
言葉を悪く言えば「お金なんか貯めてないでリスクとって社会回してよ」という苦労を国民に求めている訳です。
悩ましい現実です。お金が目減りするのも自明、投資リスクを負わされるのも明らか。
人々の選択肢はどちらが良いではなく、どちらもリスクという選択肢なのです。
今日本社会を取り巻いているのは理屈の上では分かっているけど、それで何に投資するの?というシンプルな疑問なのかもしれません。
課題は個人の金融リテラシーでもあります。
貯蓄財産の所有層は50代以上であり、投資に積極的な世代ではありません。
投資という選択肢を知ろうとしない、選択しない層が資金を眠らせている事になります。
若年世代からすれば「それ」出してくれれば経済が活性化するんじゃないの?という淡い期待を寄せたい所ですが、冒頭のように日本人の貯蓄志向というのは大変頑固なものであり、やすやすと変わっていくものではないのでしょう。
今後世界的なインフレに引っ張られる。
予想はあちこちで建てられています。
その最中貯蓄不利、投資有利と言えます、分かっていても選択しない人が沢山出てくる事でしょう。
不動産投資も同様です。
借入を投資する事はインフレ下では有利ですが、理屈でそうであっても選択しない人は多いと思います。
実に沢山の行動しない人々を尻目に投資家は再び時代の変化に柔軟に応じていくのだろうと思う次第です。
皆さま、今回のスタッフブログはいかがでしたでしょうか。
なんだかんだで20年以上かけても浸透しない「貯蓄から投資へ」。
見方を変えれば、変化する人にとってはチャンスなのかも知れません。
最近セミナーでも「初めて投資を考える」と言う人が増えてきました。
時代の変化に応じたいと言うニーズ自体の高まりは大きく感じます。
何をすれば良いのかをより深く考えていく事で賢い時代への応じ方を習得していきたいものですね。
それでは、最後までお読み頂きありがとうございました。
次回も是非ともお楽しみに!