不動産投資コラム(25)
最新の不動産投資市況情報や、中古のワンルームマンションなど、
不動産投資に関するコラムをご紹介いたします。
第25回【不動産投資の競争は厳しくない。メンタルの強さが勝敗を分ける】
不動産投資と強いメンタルの関係とは?知れば必ず勝ち抜ける!
不動産投資を行う上で身につけなければいけないことは何でしょうか?
知識、情報収集力、コミュニケーション力、物件選びのセンス…など、さまざまな能力が必要です。中でも最も大切なのは「メンタルの強さ」だと考えています。
以前のコラムで、不動産投資を成功へと導くために必要な要素のひとつに「メンタルの強さ」が大切であると申し上げました。今回は、この「メンタルの強さ」について、なぜ大切なのか、またどのようにすれば強化できるのか。さらには勝ち抜くためのヒントにいて解説いたします。
不動産投資に最も必要なのは、強いメンタル
強い精神力がなければ、不動産投資はなかなか成就しないと言っても過言ではありません。不動産投資のみならず全ての投資は、ある種のメンタルゲームであり、メンタルの強さが必須であると言われています。
なぜなら、株式売買のタイミングを逃さず波に乗ることは、非常に難しいことだからです。市場の盛り上がりを見ると、人は焦りを感じたり興奮気味に買い過ぎたりしてしまいます。逆に、相場が暴落している場合、慎重になりすぎてタイミングを逃したり、マイナス思考に走ってしまうこともあります。
不動産投資も同様に、市場の情報に躍らされず焦らず冷静に動向を見極めなければなりません。物件購入後は、安定した収入を得ることができ、精神的にもストレスを感じることはほぼありませんが、物件を購入するまでの時期をどのように乗り切るかでビジネスの勝敗が決まる可能性が大きいでしょう。
初期のやる気に満ちたモチベーションを、物件購入までキープできるかどうかが鍵を握るのです。
どんな逆風にも負けずにモチベーションを維持するためには、強いメンタルが必要です。
メンタルを強化するためには、プラス思考であることが基本となります。日々、「不動産投資に成功した時の自分を思い浮かべる」というイメージトレーニングを繰り返すことも必要です。理想の物件、ロケーション、家賃収益で得た安定した生活について思い描くのです。
さらに、モチベーションを常に上げた状態をキープするためには、目標を定めましょう。
情報収集、シミュレーション、調査…など日々の業務がありすぎて、疲れてしまうこともあるかもしれません。
しかし、高いモチベーションを維持できれば業務もラクにこなせます。
目標を定めるために、自分の物件購入までのマイストーリーのアウトラインを箇条書きで良いので書くことをおすすめします。購入する時期、融資金額の目標、返済プランなど…目標を可視化することで、目的意識を強く持ち続けることができ、積極的な行動へとつながります。
時には、融資が受けられなかった…ということもあるかもしれません。しかし、一度うまくいかなかったからといって、落ち込んでいるようでは投資家にはなれません。強靭なメンタルで、逆境の時こそ前向きな気持ちでモチベーションを上げる努力をしましょう。
どんな時も「あきらめず、落ち込まず、モチベーションを下げない、前向きであること」を貫いてください。そのためには、ストレスを溜めないようにリフレッシュをすることも大切でしょう。ストレス解消法は人それぞれです。自分らしいリフレッシュ法をみつけメンタルを鍛えてほしいと思います。
不動産投資を成功するために換える(変える)もの何か?
不動産投資を成功に導くためには、強い精神力と前向きな姿勢で臨むことが大前提です。
ポジティブシンキングに必要なこととして、ネガティブな言葉を「前向きな言葉に言い換える」という手法があります。また、言葉と同様に「自分のキャパを変えてみる」ということも必要です。ぜひ、取り入れていただきたいと考えています。
では、ご自身がよく使う言葉を思い浮かべてみてください。
「~できない」「難しい」「無理だ」「失敗した」…という否定的な言葉を使っていませんか?これらを肯定的な言葉に置き換えてみましょう。
たとえば、「~できない」「無理だ」→「どうすれば、できるだろう?」と置き換えることで、視点を変えて物事を考え直し、解決策を導くための努力ができます。
「難しい」→「ハードルが高いことへチャレンジできる!」
困難だと思えることに挑戦できる「絶好の機会」だと考え方を転換します。
「失敗した」→「問題点を改善でき成功に近づけた」
失敗ではなく、成功を導くプロセスだった、ということで前に進むことができます。大切なのは、問題点を見つけ、解決へとつなげる方法論を編み出すことです。もしなかなか良い物件を見つからなくても、ダメだとあきらめてしまわずに実現する方法を模索してください。
では、続いて「自分のキャパを変えてみる」というのはどういうことでしょうか?
キャパは、「キャパシティー」の略語で「収容能力、容量、物事を受け入れる能力、受容力」というのが正しい意味です。
筆者がお伝えしたいのは、この本来の意味に加え、人間としての器や度胸も含んだ意味合いです。「あの社長さんは人間が大きいね」…などと例えられるように、「自分のキャパ」は人間の大きさも指しています。
不動産投資は、このキャパが要です。もし自分のキャパが小さいのではないかと考えているなら、今すぐに大きさを変えましょう。キャパは、もっと大きくリサイズできます。
物件の予算を決める時、ついつい価格を抑えがちになりますが、融資希望が少額だと、金融機関に資産評価を低く見積もられてしまうことになりかねません。
将来的に1000万円以上の年間家賃収入を得たいと考えているなら、少額の物件を購入していくのは非効率的だと言えます。
さらに物件購入までの勉強、情報収集、調査、契約…といった一連のプロセスは、安価な物件も1億円の物件も同じ手間と時間がかかります。成功するためには目標は高く持つ方がベターです。キャパを大きくすることで、目指す資産も高くなり、実際にそれが実現する可能性が大きくなります。
そのためには、今見ている資料の10倍を想定して考えることをおすすめします。200万円の資料なら2000万円の物件を実際に探すことです。それが将来的に収入を増やす近道です。規模を10倍に拡大させるというポイントを覚えておいてください。
鍛えたメンタルの強さを土壇場で発揮しよう
次は、「本質を見抜く能力」について解説いたします。不動産業者は、物件をオーナー様にすすめる際、ほぼメリットしか言わないのが通常です。物件が古くても、生活に至便だと、異なる側面でうまくかわしたり、不確かなのに「いつも満室」と言ったりします。
それらは全て事実ではなく、その担当者の意見や感想に過ぎないと捉えてください。中には、事実も含まれているかもしれません。だからこそ、そのまま鵜呑みにしてしまいやすいので注意が必要なのです。
ですから購入するかどうかについて、不動産業者以外の誰かにアドバイスを求めましょう。その際、ポイントは有言実行の人を選ぶことです。言っていることと行動が伴い、なおかつ結果を出している人です。
そういう人はどこにいるのか…セミナー等で親しくなった不動産投資家仲間の中にいませんか?
不動産投資の経験があり、結果を出して来た人にアドバイスをもらうなら参考になります。情報を入手でき助言ももらえるので、日頃から不動産投資家同士で親交を深めておきましょう。
では、実際に優良物件と出会い、ついに金融機関からの融資も受けられることになった時、どんな気持ちになるでしょうか?
ここで大切なのが「メンタルの強さ」です。
物件を購入するという目的に向かって突っ走って来て、いざ目的達成となり、高額融資=高額借金が現実のものとなりました。ここで平常心を保てるかどうか、オーナー様のメンタルの強さが問われます。
土壇場こそ平静でいられるよう、イメージトレーニング等でメンタルを鍛えてきた方なら乗り切れるでしょう。しかしながら、私の知る限り、契約寸前で多額の借金の恐怖から優良物件の買い付けを撤回してしまった方は少なからずおられます。
会社員で借金を1度もしたことがない人なら、目の間の多額の借金に、一時的にパニックになることはあり得ることです。だからこそ、メンタルを鍛える必要があるのです。この多額の借金は一時的なもので、将来的には非常に有益なことであるというプラス思考であることが重要です。
契約を撤回するというのは、大きなデメリット以外の何ものでもありません。なぜなら、契約を取り消したことで、目の前の家賃収入を失ったことになるからです。
さらに不動産業者や金融機関の担当者から信用を失ってしまいました。1度失った信用を回復するのは困難で、その不動産会社や銀行との契約はできなくなってしまいます。
不動産投資はライバルが少ないため、勝ちやすいのも魅力
また、契約直前のキャンセルには家族の反対といった理由も見受けます。家族の理解は必須です。契約直前に家族から反対されてしまっては、これまでの努力が水の泡になってしまいます。
もっと早い時期に理解を求め、納得してもらうことが望まれます。配偶者や親は、不動産投資と聞くと多額の借金を抱えるといったマイナスイメージを持つことが多く、反対されることはめずらしくありません。
しかし家族を納得させられないで、金融機関を納得させられるでしょうか? また家族に連帯保証人になってもらうケースもあります。そのような意味からも、投資家として成功するためには家族の理解は不可欠です。
不動産投資家として成功するために最も必要なのは、メンタルの強さですが家族の理解も大切であることを忘れないでください。新しく補わなくても持っている能力も充分に生かせるのが不動産投資です。会社員をしながら不動産投資を始めるなら、今までのビジネスパーソンとしてのスキルをフルに生かすこともできます。
たとえば、不動産業者や金融機関の担当者との良好な人間関係の構築です。取引をする相手と信頼を築くためには、ビジネスで培ったコミュニケーション力が役立ちます。また、色々な書類を作成する必要がありますが、エクセルやパワーポイントを使って見栄えの良い書類を作ることも可能でしょう。できた書類を迅速に提出したり、自分のプランをプレゼンテーションしたりといったことは、ビジネスパーソンには容易なはずです。そんなスキルを味方に、ハイレベルな不動産投資家を目指してほしいと思います。
不動産投資家は全体数が少なく、ライバルが少ないのも魅力です。上位1割に入れば大成功です。なぜなら、不動産投資家の内訳は、地主、専業大家、プロの不動産業者などが多数で、会社員などの兼業大家は少数です。
その兼業大家も不動産業者にすすめられるままに物件を買った人が大半で、きっちりと勉強している不動産投資家は少ないと言えます。まだまだ参入の余地があり、成功する可能性が大きい不動産投資家にチャレンジしてみる価値は高いと確信しています。不動産投資家になって、ぜひチャンスをつかみ取ってください。