不動産投資コラム(65)
最新の不動産投資市況情報や、中古のワンルームマンションなど、
不動産投資に関するコラムをご紹介いたします。
第65回【いよいよ物件購入!資産状況と目的に合わせた「投資プラン」をたてましょう。】
不動産投資を始めるにあたり、投資用物件を購入して最終的に手元に残る現金が年間1,000万円欲しい人と、年間100万円欲しい人では、その戦略や方法も変わってきますので、購入前に自己資金や返済のシナリオなど、自分なりの『目標とプラン』を明確にすることは何よりも大切です。
一般的に不動産投資のローンを組む場合、物件価格の2割から3割が自己資金の目安になると言われていますが、購入時に自己資金がない場合でもそのときの借り主の条件によっては、銀行が全て融資をしてくれるフルローンも登場しています。
不動産投資を始めるときに計画したプランによっては、運用で収益を増やすこともできるので、きちんと返済計画を立て、無理なく返していけるのであれば、自己資金にこだわり過ぎずに理想とするプランを探してみるというのもひとつの選択肢と言えるでしょう。
自己資金なしでも不動産投資を始めることはできますが、はじめにまとまった自己資金を入れることで、短期間で多くの収入を得る仕組みをつくることも可能です。
金融機関によっては自己資金の割合で『金利の優遇』を受けることができます。
この方法では、複数物件のローンを組み、金利が高いローンから繰り上げ返済をしていくことで、ローンを早めに完済することが可能なのです。
不動産投資において空室リスクを回避できれば毎月安定した家賃収入があるので、大幅な家賃の下落がない限り、自身のプラン通りに運用できる確率が高いのです。
都心で賃貸ニーズを的確にとらえた物件を購入すれば、回収の見通しがつきやすいという点も安心材料のひとつではないでしょうか。
次に、頭金というポイントから見てみたいと思います。
不動産ローンを組む際に用意したい頭金。
不動産を購入する際は、頭金に加え、登記手数料や各種印紙税などの諸費用がかかることをご存知でしょうか。つまり物件購入時には、頭金と諸費用を加えた金額が初期費用として必要となるわけです。(住宅購入時の各種手数料や印紙税の金額は、購入する住宅の金額によって決まります)
一般的に頭金の目安は、購入物件価格の2割程度が目安と言われています。
しかし現在は購入額の9割を超える住宅ローンを組むこともできるため、ほとんど頭金なしで不動産物件を購入することができるのです。近年では、頭金ゼロのプランなども登場しています。
ですが、頭金を用意できる人は無理のない範囲で多めに設定したほうが、総返済額を圧縮できることには間違いありません。
年収・頭金・資産などで、ローンの組み方やメリットの出し方も変わるため、一人ひとりにオーダーメイドのプランが必要になります。
個人の資産状況や目的によって柔軟に対応できるのは、不動産投資のメリットと言えます。
そのため、不動産投資を始める際は目標を定め、計画的に進めていくことが重要です。
もちろん空室や家賃低下の問題など、計画通りにいくことばかりではありませんが、しっかりと最終目標を定めてぶれずに運用すれば、軌道修正をしながら目標に近づいていくことができるのです。
弊社では、最初に目標がなかったがために「道に迷っている人」方からご相談をいただくことが多々あります。中には、不動産投資会社の押しの強い営業に負けて物件を購入してしまったという方も。
手段を間違えたために、次の物件が購入できなくなってしまい、不動産投資自体に行き詰ってしまうこともあります。
そうならないためにも物件を購入する前には、予算と目標をしっかり確認して、トータルプランを検証してからマンション経営をスタートすることをおすすめします。
そのプランが現実的なものかどうかを相談できる、信頼できるプロを見つけることができたら、不動産投資はより堅実な投資となり、生活に安定した収入を運んでくれるでしょう。