FPコラム
ファイナンシャルプランナーによる金融商品に関するコラムです。
【氏家祥美 第1回】貯めるための仕組みづくり
こんにちは!ファイナンシャルプランナーの氏家祥美です。 これからマネーコラムを連載させていただきます。どうぞよろしくお願いします。
「お金が貯められない」と思っているあなた。貯蓄ができない理由を、収入が少ないせいにしていませんか?今より収入の少なかった新入社員時代も「あと2万円あったらな…」と給料日前につぶやいていたのではないでしょうか?
たくさんの家計を診断しているなかでいつも思うのは、「収入の多少と貯蓄は必ずしも関係ない」ということです。
月収100万円近くあるご夫婦でも貯金がほとんどできないと困っている方もいました。会社員の共働き夫婦でしたが、家賃も保険料も高額。高級な自動車を所有し、幼稚園に通うお子さんにはピアノやゴルフや英会話など、お金のかかる習い事をたくさんさせていました。さらに、忙しい共働きなので、外食やベビーシッターの利用もどうしても多くなり、頑張っているのに貯まらない状態が続いていました。
一方で、20万円に満たない月収でも、家族4人で家賃を払いながら毎月2万円以上貯蓄をしている家庭もありました。旦那さんのお給料から、最初に貯蓄分を差し引いて、奥さんが残った範囲内でやりくりしていました。「必ず貯める」覚悟があれば、お金は貯められるのです。
毎月確実に貯めるには、手間のかからない仕組みを作ることが早道です。
★☆★☆★☆★☆★≪手間のかからない仕組みとは?≫★☆★☆★☆★☆★☆
毎月、決まった貯金をしていない人は、ぜひ給与振込口座がある銀行の窓口で、「自動積立定期預金」の申し込みをしてください。これは、毎月決まった日に一定額を給与振込口座から定期預金へ振り分ける制度です。一度手続きをすれば、後は手間をかけずに自動的にお金を定期預金に貯めることができます。他にも、会社に財形貯蓄や社内預金の制度があれば、利用するといいでしょう。
積立額の目安は月収の1割以上。できれば2割貯蓄できるのが理想です。今まで全く貯蓄できていないという人は、月に500円からのスタートでも構いません。無理のない金額から、自動積立で貯蓄生活を始めましょう。