フラット35のデメリット【山本俊成 第20回】不動産投資のことならアフターフォローも充実の【和不動産】へ

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【山本俊成 第20回】フラット35のデメリット

フラット35は住宅金融支援機構と各金融機関が提携し提供している住宅ローンです。前回のコラムではフラット35のメリットについて解説しましたが、今回はデメリットと言える部分をまとめます。

★☆★☆★☆★☆≪固定金利なので、変動金利よりも金利が高くなる≫★☆★☆★☆★☆

フラット35は固定金利型の住宅ローンなので、金利上昇リスクを回避できるのはメリットになりますが、一方で変動金利や固定期間選択型金利(10年固定や5年固定など)に比べると、金利そのものは高くなります。例えば、2013年8月時点のフラット35の最低金利は、1.99%ですが、大手都市銀行の変動金利は0.775~1.075%、10年固定金利だと1.55~1.85%ほどです。

★☆★☆★☆★☆≪繰上げ返済は、100万円以上で行う必要がある≫★☆★☆★☆★☆

住宅ローンを組む人は繰上げ返済を行うことが多いです。ネット専用銀行などでは繰上げ返済を1万円程度の小額から行えるところもありますが、フラット35の場合は100万円以上で行う必要があります。その点はデメリットの1つと言えるかもしれません。

★☆★☆★☆★☆≪購入費用の1割は頭金を用意する必要がある≫★☆★☆★☆★☆

フラット35で借りることができる金額は、購入資金(もしくは建設資金)の90%以内まで、です。購入資金の1割は自己資金でまかなわなければいけません。この点もデメリットと言える部分でしょう。

☆★☆≪土地を購入して注文住宅を建てる場合はつなぎ融資を利用する必要がある≫☆★☆

フラット35を利用して注文住宅を建てる場合、建物が完成したあとに融資が実行されます。そのため土地の購入資金や着手金、中間金などはフラット35の融資ではまかなうことができず、「つなぎ融資」と呼ばれる別の融資を受けなければいけません。

☆★☆★☆≪金融機関によって金利が異なる≫☆★☆★☆

これはデメリットではないかもしれませんが、同じフラット35でも金融機関によって金利が異なる場合があります。例えば2013年8月時点では、フラット35を専門に扱うモーゲージバンクでは、1.99%なのに対し、ある地方銀行では2.34%となっています。フラット35より自社が作った住宅ローン商品に顧客を誘導したい金融機関はフラット35の金利を高めに設定することも多いです。

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