FPコラム
ファイナンシャルプランナーによる金融商品に関するコラムです。
【山本俊成 第24回】つなぎ融資とは?
以前のコラムでも書きましたが、フラット35の融資が実行されるのは、建物が完成した後になります。マンションを購入する場合や、すでに完成している戸建て住宅を購入する場合は特に問題ないのですが、注文住宅を建てる場合には、工事開始時に着工金、工事の途中で中間金といったお金の支払いが発生します。土地を購入してから注文住宅を建てる場合は、最初に土地の購入代金も支払う必要があります。着工金や中間金、土地の購入代金を払う時に住宅ローンを利用したくても、まだ建物が完成していないため、フラット35の場合、融資を受けることができません。
つなぎ融資はどの金融機関でも取り扱っているわけではありません。注文住宅の住宅ローンを検討する場合、まず「つなぎ融資」が利用できるかどうかの検討が必要です。なおフラット35を専門に扱う金融機関(モーゲージバンク)では、通常つなぎ融資が受けられるようになっているのが一般的です。
一部の金融機関では、工事が始まる前に住宅ローンの融資が行われるような住宅ローン商品を用意しているところもあります。融資を受けた資金はいったん信託口座に入れられ、工事の進捗状況に応じてハウスメーカーに支払いが行われる、というような住宅ローンです。こうした金融機関を使う場合、つなぎ融資は不要になります。
また、土地の購入資金に関しては、土地購入分だけ先に融資を受けられるような金融機関も比較的多くあります。土地の購入から家作りを始める方の場合、こうした土地先行ローンを扱う金融機関を利用するのも1つの選択肢になるでしょう。
★☆★☆★☆★☆★☆≪つなぎ融資とは≫★☆★☆★☆★☆★☆
そこで利用するのが「つなぎ融資」と呼ばれるもの。建物が完成し、住宅ローンの融資が実行されるまでの間、「つなぎ」で借り入れをするのが「つなぎ融資」です。住宅が完成し、引渡しを受け、住宅ローンの融資が行われると、そのお金でつなぎ融資も精算します。つなぎ融資を借りている間は、金利のみを支払うのが一般的です(つなぎ融資の金利は通常の住宅ローンよりも高めに設定されています)。つなぎ融資はどの金融機関でも取り扱っているわけではありません。注文住宅の住宅ローンを検討する場合、まず「つなぎ融資」が利用できるかどうかの検討が必要です。なおフラット35を専門に扱う金融機関(モーゲージバンク)では、通常つなぎ融資が受けられるようになっているのが一般的です。
一部の金融機関では、工事が始まる前に住宅ローンの融資が行われるような住宅ローン商品を用意しているところもあります。融資を受けた資金はいったん信託口座に入れられ、工事の進捗状況に応じてハウスメーカーに支払いが行われる、というような住宅ローンです。こうした金融機関を使う場合、つなぎ融資は不要になります。
また、土地の購入資金に関しては、土地購入分だけ先に融資を受けられるような金融機関も比較的多くあります。土地の購入から家作りを始める方の場合、こうした土地先行ローンを扱う金融機関を利用するのも1つの選択肢になるでしょう。