FPコラム
ファイナンシャルプランナーによる金融商品に関するコラムです。
【山本俊成 第27回】シンガポール銀行口座開設の体験談①
Aさんは投資が大好きで長年続けてきました。
株式トレードを始めファンドにも投資をしており、順調に資産を増やしてきました。
そのツアーでは、シンガポールで有名なC銀行での口座開設の予定も組み込まれており、ツアー中の口座開設はもちろん、開設後のサポートも担当してくれるとのことでした。
Aさんは喜んで参加することにしました。
(ツアーだと他の投資家にも会えるなぁ。どんな人達がいるんだろう。)
期待に胸を膨らませながら当日を迎えて集合場所に着くと
若い人からお年寄りまでいろんな属性の人達が集まっていました。
シンガポールに着いて有名な観光地を回り、夜景を見ながら高級レストランで食事をし
Aさんは参加者とも交流を深めながら楽しい一時を過ごしました。
既に香港の銀行で口座を開設して現在も頻繁に利用しているAさんは
(一回経験してるから楽勝だぜ)
と心の中で思いながらC銀行に到着して、参加者と一緒に入ろうとしました。
するとツアー添乗員に止められて、一つの支店に団体で入るのはまずいから
C銀行の別の支店へ行ってくれと言われたのです。
どうやら日本人のツアー客がたくさん訪れていてあまり良い印象を持たれない為に
二、三人ずつに分かれて入ったほうが良いとのことなのです。
Aさんはその指示に従い、ツアー参加者のBさんと別の支店まで移動して
一緒に入りました。
そこに必要事項を記入して書類を揃えました。
予め、口座残高証明書、住所確認書類、パスポートが必要だと調べており、
しっかり用意してきたのでこれで大丈夫だと安心して順番を待ちました。
しばらくするとAさんとBさんが呼ばれて担当職員の元へ案内されました。
担当職員に書類を渡すと、英語で質問を受けました。
「シンガポールに来たのは何回目?」
「口座を開設する目的は?」
「日本では何の仕事をしている?」
(質問の内容も前もって調べてるから何の心配もないぜ)
Aさんと一つずつ答えていき、質問が終わると職員が部屋を出ていきました。
「これでいよいよシンガポールの銀行口座を持てることになりますね。」
Aさんは期待に胸をはずませながら待ちました。
しばらくするとその職員が戻ってきて、英語で長々と説明をしてきました。
Aさんは一部聞き取れなかったものの、開設できないと言われていることは理解できました。
そして、隣で一緒に開設を申し込んだBさんは問題ないとのことでした。
(えー、なんで?!)
シンガポール銀行口座開設の体験談②に続く
株式トレードを始めファンドにも投資をしており、順調に資産を増やしてきました。
☆★☆★☆★☆★≪甘いお誘い≫★☆★☆★☆★☆★
ある日、投資先のファンドから投資家を対象としたシンガポールツアーに招待されました。そのツアーでは、シンガポールで有名なC銀行での口座開設の予定も組み込まれており、ツアー中の口座開設はもちろん、開設後のサポートも担当してくれるとのことでした。
Aさんは喜んで参加することにしました。
(ツアーだと他の投資家にも会えるなぁ。どんな人達がいるんだろう。)
期待に胸を膨らませながら当日を迎えて集合場所に着くと
若い人からお年寄りまでいろんな属性の人達が集まっていました。
シンガポールに着いて有名な観光地を回り、夜景を見ながら高級レストランで食事をし
Aさんは参加者とも交流を深めながら楽しい一時を過ごしました。
☆★☆★☆★☆★≪その慢心が命取り≫★☆★☆★☆★☆★
そして次の日、C銀行へ口座開設に向かいました。既に香港の銀行で口座を開設して現在も頻繁に利用しているAさんは
(一回経験してるから楽勝だぜ)
と心の中で思いながらC銀行に到着して、参加者と一緒に入ろうとしました。
するとツアー添乗員に止められて、一つの支店に団体で入るのはまずいから
C銀行の別の支店へ行ってくれと言われたのです。
どうやら日本人のツアー客がたくさん訪れていてあまり良い印象を持たれない為に
二、三人ずつに分かれて入ったほうが良いとのことなのです。
Aさんはその指示に従い、ツアー参加者のBさんと別の支店まで移動して
一緒に入りました。
☆★☆★☆★☆★≪口座開設?≫★☆★☆★☆★☆★
受付の職員に「口座開設をしたい」と伝え申込書類を受け取り、そこに必要事項を記入して書類を揃えました。
予め、口座残高証明書、住所確認書類、パスポートが必要だと調べており、
しっかり用意してきたのでこれで大丈夫だと安心して順番を待ちました。
しばらくするとAさんとBさんが呼ばれて担当職員の元へ案内されました。
担当職員に書類を渡すと、英語で質問を受けました。
「シンガポールに来たのは何回目?」
「口座を開設する目的は?」
「日本では何の仕事をしている?」
(質問の内容も前もって調べてるから何の心配もないぜ)
Aさんと一つずつ答えていき、質問が終わると職員が部屋を出ていきました。
「これでいよいよシンガポールの銀行口座を持てることになりますね。」
Aさんは期待に胸をはずませながら待ちました。
しばらくするとその職員が戻ってきて、英語で長々と説明をしてきました。
Aさんは一部聞き取れなかったものの、開設できないと言われていることは理解できました。
そして、隣で一緒に開設を申し込んだBさんは問題ないとのことでした。
(えー、なんで?!)
シンガポール銀行口座開設の体験談②に続く