FPコラム
ファイナンシャルプランナーによる金融商品に関するコラムです。
【山本俊成 第68回】住宅ローン金利の動向2014年6月版
◆住宅ローン金利の動向2014年6月版◆【山本俊成 第68回】◆
昨年の夏に住宅ローン金利の動向についてのコラムを書いたのですが、あれから約1年が経ちました。
その後住宅ローン金利がどのように推移したのか、最新動向をまとめます。
今回も住宅ローンの代表格「フラット35」の金利の推移を見ることにします。
過去5年間のフラット35の金利推移を見ると下記のようなグラフになります(自己資金が1割以上ある場合のフラット35の最低金利をグラフにしました)。
依然として下落傾向にある(右下がりになっている)のがわかるかと思います。フラット35の金利は2014年6月現在1.73%と過去最低水準です。
一般的に物価が下がれば金利も下がり、物価が上がれば金利も上がる、という関係があります。しかし現在は、増税や円安、アベノミクスの影響で物価は上昇しつつある一方、住宅ローン金利(だけでなく金利全般)は低いままで推移しています。
なおフラット35は返済期間が20年以下の場合と21年以上の場合とで金利が異なりますし、自己資金を1割以上入れる場合とそれ未満の場合でも金利は異なります。
上記グラフは自己資金1割以上で、返済期間21年以上の場合の金利推移を見たものです。
またフラット35は、取り扱う金融機関によって金利が異なりますが、グラフは最も低い金利をグラフ化しています。
2014年6月のフラット35の最低金利(頭金1割以上) |
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借入期間が15年~20年の場合 |
借入期間が21年~35年の場合 |
1.45% |
1.73% |