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【山本俊成 第74回】アクティブ運用とインデックス運用

アクティブ運用とインデックス運用

資産運用を行う際に投資信託を活用する方は多いです。投資信託には色々な種類があります。
前回に引き続き、ここでは投資信託の分類方法をご紹介します。

■    アクティブ運用とインデックス運用

投資信託は「アクティブ運用」型の投資信託と「インデックス運用」型の投資信託とに分けることができます。商品数としては圧倒的に「アクティブ運用」型の方が多いです。

まず「インデックス運用」型の投資信託ですが、これはインデックス(例えば日経平均とかTOPIXとかS&P500といった指数のこと)の値動きと全く同じ動きをするように設計された投資信託のことを指します。 運用に消極的ということでパッシブ運用とも呼ばれます(パッシブはアクティブの反対語)。

一方「アクティブ運用」は、積極的に運用を行い「インデックス」を上回ることを目指す投資信託のことです。 例えば日本株を投資対象とする投資信託では、TOPIXという指数の値動きよりも上回るように銘柄を選んで運用していく、というような投資信託は多いです。
1年でTOPIXが10%上昇した場合、アクティブ運用の日本株投資信託は10%以上の利回りを出すことを狙って運用する、ということです。
逆に1年でTOPIXが5%下落した場合、 アクティブ運用の日本株投資信託が3%程度のマイナスであればそれは目標とするインデックス(この場合TOPIX)よりは上回っていますので、それでOK、であるということです。

■    注意するべきポイント
注意しなければならないのは、アクティブ運用はインデックスを上回るように設計された投資信託ではあるのですが、必ずしも結果がそうならない、ということです。
実際には、インデックスを下回ってしまうようなアクティブ型投資信託も多いのです。
その大きな原因は投資家が負担する「手数料」にあります。
投資信託を運営していく上での手数料は、アクティブ運用型の投資信託は高くなってしまいます。 手数料が高い分、目標としているインデックスよりも低い利回りしか出せないことも多いのです(もちろん、インデックスよりも高い利回りを出しているアクティブ運用型の投資信託もあります)。

次回は投資信託の手数料について解説します。


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