FPコラム
ファイナンシャルプランナーによる金融商品に関するコラムです。
【山本俊成 第88回】NISAに向く投資2
ここ数回のコラムではNISAについてまとめています。
前回はNISAに向く投資として、個別株への投資よりは投資信託の方がよいのではないか、という話をしました。今回は違う角度からNISAに向く投資を考えます。
これを裏返せば、5年間のうちに確実に値上がりするものに投資をするのがよいということになるのですが、もちろん「5年間のうちに確実に値上がりするもの」などありません。
しかし、いくつか投資対象を分散して安定したリターン(利回り)を目指せるような投資を、NISAを使って行うというのは合理的な考え方とも言えます。
そこで選択肢の1つとなるのがバランスファンドの活用です。
バランスファンドというのは、日本国内の株、海外先進国の株、新興国の株、国内の債券、海外の債券・・・などをバランスよく投資するファンドのことです。
1つのファンドで様々な投資対象に投資ができ、分散投資効果が高まるので1つの投資対象に投資をするよりリターンは安定します。
NISAでバランスファンドに投資するもう1つのメリットを解説します。
バランスファンドでは、国内株10%、海外先進国株25%、新興国株15%・・・というように投資する配分を決めています。この中で例えば国内株が大きく上昇すると値上がりした分、国内株10%という配分が崩れます(比率が大きくなる)。
こうした場合、値上がりした国内株を売却して値下がりしたものを買い増し、当初決めた目標配分の割合に戻すというリバランスを行います。
NISAのデメリットの1つが「非課税枠を再利用できない」ということです。
資産運用には分散投資が不可欠ですが、何年か運用を続けていると分散投資のバランスが崩れる場合があります。通常の口座であれば自分自身でリバランスを行えばよいわけですが、NISA口座の場合、いったん100万円の非課税枠いっぱいに購入してしまうと、一部を売却してもその枠の再利用はできません。その点バランスファンドであれば自動的にリバランスを行ってくれるので、NISAのこのデメリットを考えなくてよくなります。
上記を考えると特に投資初心者の方にとってはNISAでバランスファンドに投資するというのは1つの選択肢になると言えるでしょう。
前回はNISAに向く投資として、個別株への投資よりは投資信託の方がよいのではないか、という話をしました。今回は違う角度からNISAに向く投資を考えます。
■NISAに向く投資 投資初心者はバランスファンドという選択も
NISAを使うことによって、実際の取引としては損をしているのに税金計算上は利益が出たものと扱われ課税されてしまう、という点はNISAのデメリットです。これを裏返せば、5年間のうちに確実に値上がりするものに投資をするのがよいということになるのですが、もちろん「5年間のうちに確実に値上がりするもの」などありません。
しかし、いくつか投資対象を分散して安定したリターン(利回り)を目指せるような投資を、NISAを使って行うというのは合理的な考え方とも言えます。
そこで選択肢の1つとなるのがバランスファンドの活用です。
バランスファンドというのは、日本国内の株、海外先進国の株、新興国の株、国内の債券、海外の債券・・・などをバランスよく投資するファンドのことです。
1つのファンドで様々な投資対象に投資ができ、分散投資効果が高まるので1つの投資対象に投資をするよりリターンは安定します。
NISAでバランスファンドに投資するもう1つのメリットを解説します。
バランスファンドでは、国内株10%、海外先進国株25%、新興国株15%・・・というように投資する配分を決めています。この中で例えば国内株が大きく上昇すると値上がりした分、国内株10%という配分が崩れます(比率が大きくなる)。
こうした場合、値上がりした国内株を売却して値下がりしたものを買い増し、当初決めた目標配分の割合に戻すというリバランスを行います。
NISAのデメリットの1つが「非課税枠を再利用できない」ということです。
資産運用には分散投資が不可欠ですが、何年か運用を続けていると分散投資のバランスが崩れる場合があります。通常の口座であれば自分自身でリバランスを行えばよいわけですが、NISA口座の場合、いったん100万円の非課税枠いっぱいに購入してしまうと、一部を売却してもその枠の再利用はできません。その点バランスファンドであれば自動的にリバランスを行ってくれるので、NISAのこのデメリットを考えなくてよくなります。
上記を考えると特に投資初心者の方にとってはNISAでバランスファンドに投資するというのは1つの選択肢になると言えるでしょう。