物価にも影響する原油価格!原油市場の歴史とこれから 2021年11月10日(和不動産スタッフブログ) 不動産投資のことならアフターフォローも充実の【和不動産】へ

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2021/11/10 物価にも影響する原油価格!原油市場の歴史とこれから

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皆さんこんにちは!和不動産スタッフブログ担当です。

不動産投資をされている皆様にとって気になること、それは、インフレではないでしょうか?

世界のインフレに影響を与えていくであろう原油高について今回は改めて学んでいきたいと思いますが、皆さんにとって原油が高いというニュースはどういった印象がありますか?

WTI(ウエストテキサスインターミディエート)1バレル80ドルを超えたというニュースが流れ、どうやら原油の価格が高騰してるらしいという事は伝わるのですが、だから何なのかといわれると「なんだか、大変なんだろうな」という印象しかない方も多いのではないでしょうか。

かくいう私もそんな一人な訳です。

インフレの火付け役にも成りかねない原油高。それは一体何故なのでしょうか。

ニュースでは直近の出来事しか報じられませんので流れが分かりにくいと思いますので、今回のスタッフブログでは、今までの原油の価格を流れで読み解く事で、ニュースで報道されていることを紐解いていきたいと思います。


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不動産投資トピックス

■原油は一体何なのか

原油は世界中の取引所で扱われており、いくつかの産油国を中心に世界中に販売する形で流通しています。

原油は油田から採掘されて、様々な用途に合わせて加工されます。これは、船や車の燃料として世界中で必要とされています。

また、電気を作るにも原油が使われます。火力発電所のエネルギー源は化石燃料です。その他石油製品として加工されるのにも使われます。

ポリエステルやポリエチレンなどの加工物、エネルギー、発電とあらゆる用途に使われているのが原油なのです。

この原油が高くなるという事があらゆるものの価格に影響するというのは頷ける事実ですよね。


主な産油国は、イラン、イラク、クウェート、サウジアラビア等の、中東に集中しています。

石油産油国と言えば中東ですよね。国家がオイルで潤っている印象があります。南米ベネズエラやコロンビアでも採掘されています。

原油は有限のエネルギーと呼ばれています。なぜなら、採掘して掘り尽くしてしまえばそれで終わりだからです。

しかし、世界の原油埋蔵量は全ては把握されておらず、現在の油田の限界採掘量が予想出来るに過ぎません。なんだか、すぐに枯渇する事はなさそうです。

核等の新エネルギーに移行している国が増えているとは言え、化石燃料の需要は衰える事を知りません。

とりあえず原油は「世界的にとっても大切なエネルギー源」と考えておきたく思います。


街並みのイラスト

■原油の歴史

●石油の登場~オイルショック

歴史的に原油を見ると紀元前の時代からエジプトなどで防腐剤としてコールタールが利用されていたようですが、今日的なオイルの使い方としては19世紀に入ってから使われ始めました。

1860年代に入ると世界的にオイルブームが起こり世界各地で油田開発が進みます。

1870年代アメリカではロックフェラーがスタンダードオイル社を設立し、アメリカの殆どのシェアを同社が得るに至ります。

その後国際的にもシェアを拡大し1900年頃には自動車が大衆化した事もあり、オイルマーケットは拡大していったのです。

スタンダードオイルの一社体制も終わり、BP、シェブロン、エクソン、ガルフオイル、モービル、ロイヤルダッチ/シェル、そしてテキサコと、「7姉妹」と呼ばれた国際石油会社により1970年初頭には世界の石油備蓄の85%を支配するに至りました。
【参考: https://www.ig.com/jp/commodities/oil/history-of-crude-oil-price


第二次世界大戦後7姉妹のIOC による価格調整に対して中東の産油国が牙を剥きます。

中東の産油国が集まってOPEC という組織を作り、7姉妹の価格調整に対抗していきました。
※石油輸出国機構(せきゆゆしゅつこくきこう、英: Organization of the Petroleum Exporting Countries)


このOPECにより7姉妹の独壇場だった石油市場は中東によりコントロールの影響を受けるようになったのです。今日でもOPEC+として圧倒的ではないにせよ影響力を持っています。

1970年から中東戦争、イランイラク戦争、湾岸戦争と中東を舞台にした戦争が続き、市況の混乱を相まって原油価格の高騰を招きます。

日本でもオイルショックとして記録に残っています。トイレットペーパーを買い占める映像でお馴染みの重大事件ですね。

原油価格の長期推移

●2003年イラク侵攻以降

2003年にはイラク侵攻により価格が高騰していきます。この高騰を受けて石油市場にとんでもない事が起こります。

2007年頃アメリカで油田以外からオイルを採掘する事が出来るようになったのです。

シェールは頁岩(けつがん)という堆積岩の事で、私達が知るところでは習字の硯に使われているあの真っ黒のきめ細かな石の事です。

有機物を含んだ頁岩からオイルが取れるのですが、採掘には高度な技術が必要でした。技術的な問題だけではなく頁岩からの採掘にはコストも多大に掛かってしまいます。

しかし、1バレル100ドル越えと言う価格が採掘コストと見合うようになり、一気にアメリカで採掘が増えました。これがシェール革命と呼ばれ、アメリカが一躍世界の産油国に躍り出る事になったのです。

このシェール革命のおかげで今日でも世界のシェアはアメリカがトップとなっています。

ところが、それもつかの間2008年9月リーマンショックにより原油市場も急落します。もの凄い下げ幅です。

原油価格の15年間推移

上がったり下がったりの原油価格ですが、最近に繋がる動きが始まるのはここからです。

市場は2014年から下落を始めます。



●2014年以降の石油価格下落の要因①:新興国の景気低迷
原油投資と原油価格

要因の一端が中国等新興国の景気低迷が挙げられます。

それまで、上昇の流れにあった中国はじめ新興国の景気が停滞した為消費量が減少。原油価格に影響が出たと考えられます。

2015年6月のチャイナショックと呼ばれる中国の株式市場暴落があったのは記憶に新しいかも知れません。



●2014年以降の石油価格下落の要因②:シェールオイル

もう一つが上記のシェールオイルです。

シェールオイルの供給量が多く、需要と供給のバランスが崩れ、原油価格が下落したという訳です。2016年には1バレル24ドルとなり、ついにシェールオイルのコスト割れを招きました。

シェールオイルは1バレル掘るためのコストが30ドル程かかると言われています。

つまり、バレル当たり40ドル以上価格が付かないと原価割れを起こすため掘らない事になるのです。

原油価格が低迷するとシェールオイルの掘削が止められていきます。それに伴って従業員の解雇や、開発の中止などが進められます。

この年OPECにロシア等の非OPEC加盟国が参加しOPEC+が発足しました。OPEC+の減産により、原油価格は持ち直します。

しかし、一度減産体制や、油田の操業を停止させてしまうと簡単には稼働させられません。

増産体制を取ってから実際に産出量が増えるにはタイムラグが発生します。

そんな矢先2020年にコロナが発生します。世界的に需要が減少、価格も下落し、増産機運は遠のきました。


街並みのイラスト

■コロナに直面した原油市場

コロナ禍も永遠ではなく世界的に回復して来た経済に合わせて需要が回復、原油価格も上昇してきました。

今の高騰は回復した需要によるものなのですが、供給側は全く対応が出来ていません。価格上昇の理由が歴史を見てくると分かる気がします。気のせいかもしれませんが。

しかし、出来高を見ると分かります。

出来高(取引量)はコロナ以前よりもはるかに少ないのに価格は全然高いのです。このまま需要だけがコロナ以前に戻るとさらに原油価格は上昇を続ける事になります。

原油価格の高騰が続くようならシェールオイルの掘削を進めアメリカの供給量を増やす事で高騰を鎮める事が出来る筈です。

ところが、全然掘っていないんです!


【参考】アメリカのシェールオイル採掘量
https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20210824/se1/00m/020/044000c


その他の国の供給はどうでしょうか。

中国のシェールオイルも馬鹿に出来ない量なのです。
シェールガス埋蔵量では世界一。

中国は石油輸入世界一の大消費国家です。同時に生産量をじわじわと伸ばしており、今後消費大国から輸出国へシフトしていくかも知れません。

それならば中国の増産で何とかなるのでしょうか。

中国もそんなに増産しないんです。いよいよ分からなくなってきました。

この理由は何なのかと言うものがどうやら最近のニュースの正体に迫れそうなのです。
ここで出てくるのが脱炭素です。


街並みのイラスト

■脱炭素の新潮流、そして今後の原油価格

IEA(国際エネルギー機関)のリポートに化石燃料事業におけるメタンガス排出の削減と言うものがあります。

これにより、シェールオイルに限らず化石燃料全体に対する投資熱が引いてしまっているというのがあります。

「脱炭素で原油価格が上がっているんだー」は短絡的なようですが、影響が無い訳ではなく、「脱炭素で化石燃料への投資が減っているので供給がなかなか戻っていきにくい」は言えるのかもしれません。


・結論としては2020年コロナ以降原油価格は低く、シェールオイルはコストが見合わない状態であった事
・その後需要が急拡大したが、対応が直ちに出来る訳ではないという事
・出来高を見るとコロナ以前の水準に戻っていないのでまだまだ価格が上がるかもしれない事
・需給関係だけを見れば1バレル50ドルもあればシェールオイルのコストに見合うので供給側を間に合わせる事は出来るという事
・ところが、それをさせない脱炭素などの投資土壌や環境政策が邪魔をしている事


これが最近の原油高騰の流れなのではないでしょうか。

それでは、原油高の今後はどうなるのか?

高騰を鎮静化させるだけの生産力はある訳ですから、増産さえすれば価格は落ち着くはずです。

肝になるのは増産を行うかどうか、この一点にありそうですね。
OPEC+の増産の動向に注目です。


■原油高騰による私達への影響

さて、原油が高騰する事の不動産市況を始めとする私達への影響はなんなのでしょうか。

一説には日本ではスタグフレーションが起こる等と危惧する声がありますが、どうなのでしょうか。

確かに輸送コストが上がっていてあらゆる物価に影響を与えています。

ただ、直近のロイター原油記事を見ていると各国の備蓄放出で原油価格は落ち着くのではないかと見れます。勿論高価格で推移していく事もあり得るのでしょうが、価格高騰の要因がコロナと言う不透明な事象であった以上、収束と言う透明性の出た未来により対策が打てるようになるはずです。

再びコロナで世界が混迷するならいざ知らず、今のところコロナは織り込まれている内容になってきているはずです。

ですので、原油価格は安定に動き、それに伴う物価高も一時的なものではないかとも言えるのです。

如何でしたでしょうか、今回は原油の歴史と最近の高騰に関してお届け致しました。

エネルギー価格は全ての物価に影響します。目先のニュースだけでなく、長い市場の動きを見る事で慌てなくて済む事があります。

このブログは、筆者がテーマに取った事案を調べて書いている物であり、筆者の主観に基づく記事です。提供している情報の間違いがあるかもしれませんし、私見につき誤りが散見される恐れがある事をご了承ください。


あとがき


今回は投資とは切っても切り離せない物価、その物価への影響も非常に大きい原油価格の推移に迫りました。

和不動産ではインフレなどの経済変化に着目した不動産投資セミナーも数多く開催しております。

セミナーでは最新の新聞記事や経済誌の記事も織り交ぜながら、『生きた投資の目線』を身に付けるためのエッセンスをお伝えしております。

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それでは、また次回のスタッフブログでお会いしましょう、さよなら、さよなら、さよなら。


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