不動産投資 失敗事例 (その4)
失敗事例 ~その4~ |
現金購入でキャッシュフローがなかなか上がらないという相談です。
ローンが怖いから投資をするなら現金と決めている方がいらっしゃいます。しかし、現金で購入することによるデメリットも当然あります。不動産投資の目的は、さまざまあると思いますが、仮に老後のための生活費の補てんとして不動産からの家賃収入を目的としている場合、目標の収入が手元に入るまでの期間が決められています。
例えば、60歳から毎月50万円の家賃収入が手元に欲しい40歳の方であれば、20年の間にその仕組みを作らなければいけません。現金が手元に潤沢にある方なら別ですが、普通のサラリーマンが毎月50万円の家賃収入をローンを使わずに得るためには、かなりの預貯金は必要です。期間が決められている以上、手持ち資金の効率を考えて不動産投資をすることが必要となります。
重要なことですので、何度でも繰り返しますが、現金で購入するのなら、判断基準は利回りとなります。しかし、ローンを活用するのなら判断基準はROIとなります。
不動産投資のセオリーとしましては、現金で物件を買うよりローンを使って効率を上げていくことが必要になります。なぜなら、「利回り」より「ローンを使ったときのROI」の方が、はるかに運用利回りが良いからです。手持ちの資金を効率良く回すには、ローンを活用した方が方法としてすぐれているということです。