不動産投資家は、口座の使い方を考えて資金管理を!
お金持ちになっていく人と、そうでない人の差は、実はほんの少ししかありません。お金持ちが普通の人の10倍働いたとかいうとそれは時間的に不可能でしょう。また、ものすごい才能に恵まれたかというと、そんなこともないのです。それは、億万長者の研究で、彼らの学歴や成績が普通の人の平均とほとんど変わらないというデータからも伺えます。
1つあるとすれば、それは収入に関しての捉え方の違いです。
普通の人は、例えば、50万円の手取り月収があるとすれば、50万円そのまま使おうと考えます。お金持ちになる人は、最初から自分の月収は、40万円だと考えて、10万円は貯金や投資に回したり寄付したりします。お金をもらう最初の時から、もともとないと考えておくので気になりません。生活レベルも、月に40万円の人と変わらないようにします。
お金持ちになっていく人は、どんな時も収入が80%で暮らすことを考える人です。
せっかくお金が入ってきたのに、もったいないと考えるかもしれませんが、もっと使いたければもっと稼げばいいのです。めでたく収入が増えた時も、収入の80%で生活することは変えないようにしましょう。月収の80%で暮らすことを心がけているので、いざ何かあった時も慌てなくて済みます。
5年経ったとき、いくらお金が手元に残っていると思いますか?元金が全く増えないと仮定しても、600万円になっているのです。これをきちんと資金管理し、不動産投資などで運用することができれば、経済自由人への道が開けることになります。
これが、非常にシンプルなお金持ちになる秘訣です。
これから、一生自分の収入の80%で生きる癖をつけましょう。お金持ちとそうでない人の一番大きな差は、資金管理能力です。
資金管理とはどういうことなのか、どうすればよいのか、確認していきましょう。
銀行口座を目的別に分けて資金管理を
簡単に資金管理をする方法があります。それは、目的別に口座を分けることです。どのように分けるのか、その方法をご紹介いたします。
一般生活口座
これは普段生活する時に使う口座です。給料の入金や、生命保険の引き落としなどはこの口座を使います。この口座は一番出し入れが多い口座でもあります。この口座からお金をそれぞれの口座に振り分けていきます。収入はとりあえず、この口座に一旦入金して、それを一定の割合で、他の口座に振り分けると良いでしょう。
楽しむための口座
多くの日本人が、この口座を作るのに躊躇するのではないかと思います。収入があったら、真っ先にお金を入れてもらいたい口座です。この口座を作ることには、あなたに人生は楽しいものだと感じさせる目的があります。収入の1割を目安に入金しましょう。
投資専用口座
投資する時にこの口座を使います。証券会社の口座でもOK!この口座に入ったお金は、あなたを積極的に豊かにしてくれるものです。この口座から定期的に株を買ったり、不動産投資家なら、不動産を買ったり繰り上げ返済をしたりするのもいいでしょう。この口座に入金される金額は、あなたをお金持ちにしてくれます。この口座には、最低収入の1割を入金しましょう。
経済自立口座
このお金は、あなたが将来経済自由人になるという前提で作ります。一生引き出さない口座です。銀行の信用をつけたり、あなたの生活に安定感や自信を増すための口座です。この口座に一旦お金を入金したら、生涯引き出してはいけません。1000円でもこの口座に入金する時に、手が震えたりするかもしれませんが、やってみると不思議に「自分はお金持ちなるんだ」という実感が湧いてきます。将来、付き合いたい銀行の口座に定期積み金として積んでいくこともありです。銀行は新規より、取引のある人を好みます。ですから、不動産投資家として将来付き合いたい金融機関には、早めに自分からアプローチすることも大事な戦略です。
寄付専用口座
この口座は、あなたが寄付をするためのものです。ここに収入の一定金額を入れて、定期的に寄付をしてください。あなたが稼ぐお金が、誰かの役に立っていくということを実感してください。
このように口座を分けて、目的別に資金管理ができれば、経済的自由も近づいてくるでしょう。
成功する不動産投資家は、増えた収入を不動産投資に回す
収入が増えた時、3通りの対応ができます。1つは、すぐに消費に使う。2番目は、そのお金を貯金する。3番目は、そのお金を投資に回すことです。あなたは、ボーナスを受け取ったり、予定していなかった収入があった時どうしますか。ラッキーと思って、消費してしまう人は、いつまでたっても金持ちにはなれません。
お金持ちになれる人は、今、多少我慢しても、そのお金は無かったと考えるのです。そして、それを投資して、将来の収穫を楽しみにします。収入が増えた分を不動産投資に回せる賢い不動産投資家は、10年、20年のうちに、経済的自立を果たすことができるようになります。
生き金を使える人が、お金持ちになれる
生き金という言葉を聞いたことはあるでしょうか。「生き金」とは、上手に使うことによって、回りまわって自分に戻ってくるお金を意味します。自分にも相手にも役に立つお金は、命を持って世間を回って仲間をつかまえて、また戻ってくるというわけです。
一方、「死に金」というものもあります。それは、刹那的な楽しみや使いもしない物を衝動的に買った場合のお金を指します。
お金には面白い性質があります。お金は、うまく資金管理ができていてお金の使い方が上手な人に集まり、そうでない人からは逃げていくのです。
生き金を使える人は、どんどんお金を集め、そうでない人からは、お金が逃げていきます。
あなたは、お金について明確な基準を持っているでしょうか。例えば、普段の生活に使うお金、友人とのつき合い、将来の自分への投資など、いろんな側面があります。その一つひとつにはっきりした考え方がなければ、その時の気分で流されてしまい、きちんと資金管理もできません。その結果、いつもお金に振り回されることになります。
自分なりの「生き金」の定義を持ちましょう。お金を毎月どう使うか、きちんと資金管理ができる不動産投資家になれるかどうかで、人生は大きく変わります。
お金持ちになるためにも語彙が重要
お金持ちは、お金や人生に対してポジティブな言葉を使うことに始まり、投資、税金用語が日常会話に入ってきます。ROI・ROE・PERなどという『難しそうな言葉』にアレルギーがあるようでは、お金持ちの世界は遠いかもしれません。慣れてしまえば、それが当たり前になり、不動産投資家として多くのことが理解できるようになります。
一方、普通の人は、やらなければいけないことに関して、愚痴を言ったり、グズグズしてしっかりやらなかったりすることで、不完全燃焼のまま時間を過ごすことになるでしょう。発する言葉も、自分を卑下したり、周囲の悪口が多く混ざっています。そういう言葉を発していると、自分を尊敬することが難しくなり、周りを勇気づけることもできなくなるのです。
お金持ちになっていく人は、自分の将来や新しいアイデアについて語ります。普通の人は、知り合いの噂話をしたり、愚痴をこぼすのです。それが掛け算になっていくと、10年後には豊かな人生と、ストレスの多い人生の違いを作っていくことになります。たかが言葉だと思うかもしれませんが、日常の会話があなたの思考パターンを作ります。口から出る言葉に気をつけましょう。
お金持ちになった後のことを考えておく
最後は、思考の管理についてお話します。
お金持ちになりたいと願う人は多いでしょうが、いざ本当にお金持ちになった時、そのお金をどうするのかについては、あまり考えていないようです。宝くじを買う人に「宝くじに当選したらどうする」とアンケートを取ると「とりあえず貯金する」という答えが多いことからもわかります。それでは、お金を自由に使いこなすことはできません。
具体的にイメージする上でも、資産レベルがある段階に達した時、自分がそのお金をどう扱うのか考えてみましょう。
例えば、あなたの資産が1,000万円になったらどうしますか?そのまま定期預金していては、お金持ちへの道は遠のきます。
お金を殖やすために始めた投資がうまくいって資産が3,000万円になったらどうしますか?どれぐらい生活レベルを上げますか?これぐらいの資産ができてくると、贅沢品への誘惑も大きくなってきます。ここでそういったものを買ってしまうと、資産はすぐに1,000万円に逆戻りしてしまいます。この段階をどう越えるかで、あなたが本当の金持ちになるかどうかの境目になります。
それでは、1億円の資産ができたらどうしますか?スタートした時には夢の数字かもしれませんが、おそらくあなたに『お金持ちなった』という実感はないと思います。なぜなら、これぐらいの資産を築けるようなスキルを持ったあなたは、自分よりはるかにお金持ちの人たちを身近に知るようになったからです。周囲の人たちからは経済的に成功していると思われても、自分ではスタート前にも立っていない感じがするでしょう。
ざっとイメージしてもらいましたが、自分がお金持ちなっていく姿がイメージできましたか?ほとんどの人にとって、お金持ちになることは幻想にしか過ぎません。なぜなら、お金持ちになった後の人生をリアルに考えていないからです。お金持ちにとって、お金持ちになることは目標ではなく、人生での単なる通過点なのです。
お金持ちになることを目標にするのではなく、お金持ちとして生きることを目標にしなければいけないでしょう。この「ゴールに到達するのは当たり前で、そこからどう歩くのか大事」なのです。ぜひ、資金管理とお金に関する思考の管理方法を身につけ、どう生きていくかを考えてみて下さい。
コンテンツ
- 【TOP】不動産投資の成功率を高めるための考え方
- 【1】不動産投資のゴールである「目標達成」について考える
- 【2】不動産投資家として成長するためには気づきが重要!
- 【3】不動産投資家に必要なPBPの視点
- 【4】投資には、3つのプランが必要!
- 【5】不動産投資で成果を出すための行動力をアップさせる方法!
- 【6】不動産投資の成功に必要な【グリット】と【再投資】
- 【7】資産運用で成功するには「知恵」と「忍耐」が必要
- 【8】不動産投資家として知恵の磨き方
- 【9】お金に好かれたいなら、お金を大切にする人になろう
- 【10】不動産投資で成功したいのなら、楽をして儲けようと思わないこと
- 【11】お金持ちへの扉はどこにでもある!
- 【12】お金持ちの苦労とは?
- 【13】マネーセンスを磨いて、不動産投資家として成長しよう!
- 【14】不動産投資で成功したいなら自分の常識を疑え!
- 【15】不動産投資で成功するかは、投資家の器で決まります。
- 【16】『どのようにお金を稼ぐか』で、人の幸せは決まる!
- 【17】お金のなる木を育てよう!不動産投資は育てる意識が大切
- 【18】不動産投資家は、口座の使い方を考えて資金管理を!